今年、52歳にして発売した写真集がオリコン週間ランキングで男性部門1位を記録。アイドルでもあるまいし...と本人は照れるが、発売から1か月を待たずに重版が決定。今、津田健次郎はトレンドの渦にいる。 声優として人気アニメ「呪術廻戦」の七海建人役や「ゴールデンカムイ」、洋画「スター・ウォーズ」の吹き替えなど、数多くの作品に出演。渋くクセのある低い声と豊かな表現力でキャラクターに命を吹き込んできた。 そんな津田の新たな世界が広がりつつある。 2年ほど前、ドラマ「最愛」に出演して以来、俳優としての資質にも注目が集まってきた。 「確かに腰は重いし、体力も落ちてきているけど、自分の可能性を前にして尻込みはしたくない」 今年はアニメやナレーションなど声の仕事に加え、5本のドラマと2本の映画にも出演。写真集の宣伝活動や、東京国際映画祭のレッドカーペット登壇など、目下超多忙の日々を送る。 番組では、自分がやりたいことに貪欲に、そして愚直に向き合う津田にカメラを向けた。とはいえ、声だけで勝負する世界と、カメラの前に全身をさらす芝居の現場は似て非なるもの。アニメ「呪術廻戦」での超重要なアフレコ収録は緩急自在だが、ドラマ10「大奥」や「トリリオンゲーム」への出演は勝手が違う。過密なスケジュールをやり繰りし、孤独な役作りに励む時間を捻出していた。 「全然さらっとできないから、とにかく稽古するしかないんです」 かっこ悪いところをさらけ出し、追い込まれ、悔しがりながらも、新たな道を進み続ける52歳の素顔に迫った。